田辺から周参見

2006年7月29日 


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 暑い日だけど残り少ない関西での生活であるので、ひとりで少し歩いてみようと18切符を仕入れて、いつもの快速で田辺まで行き、歩き始めました。
 いきなり暑い中、中辺路との分かれ道の道標があるところまで戻って、ここをスタートとします。


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 少し歩くと蟻通神社がありました。地元では「御霊さん」と呼ばれ親しまれている知恵の神様だそうです。 法螺貝に糸を蟻に通させた逸話があるそうだ。


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 駅前の通りを少し過ぎると右手に闘鶏神社がありました。允恭天皇の代に熊野権現を勧請し、田辺の宮と称して祀ったのが起源だそうで、武蔵坊弁慶の父の熊野別当湛増が源平の戦いのときに、紅白の鶏を戦わせてどちらに仕えるか決めたことからこの名が付いたとのことである。弁慶の生誕地としても知られ、産湯釜を所蔵しているらしい。
 なかなか立派な社殿である。


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 国道に出たりしてしばらく歩き、大潟神社に着いた。元若一王子だそうだ。ここから新庄坂を越えてゆく。


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 広い道に出てしばらくで細い道に入り、山道になると高地蔵があった。


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 坂を下り国道に出て少しで峠の延命地蔵があった。歴史の道調査報告書には峠の大師堂とある。


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 国道とJRを越えるところで別れ、朝来の町を行くと櫟原神社があった。


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 歴史の道調査報告書の地図では保呂から古代の道があるようなので生馬橋まで迂回して富田川を渡ったが、後で山王に渡れる小さな橋があるのに気づいた。こちらのほうが近道である。
 そうこうして内の川の林翁寺である。
 ここから、左手の道を行き、地図の切れ目で次の地図を見ると先は富田坂方面ではなく、点線になっていて道が残っていないようである。富田川に向かって引き返す。


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 引き返してしばらく行くと平間神社があった。地図では国道を行くようであるが、平間の集落の中の道を行く。


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 国道に出てすぐにコンビニがあり発泡酒を仕入れる。のどが渇いてもコンビニもあまりない。
 しばらく歩いて日神社が左手にあった。仁安2年に伊勢神宮の天照大神の分霊を祭祀して創建。現在の社殿は、文政7年建立だそうな。


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 富田橋を過ぎ、地図を和歌山県の観光情報の地図に変え、国道と離れて少し行くと草堂寺についた。立派なお寺である。長沢芦雪の障壁画71面、屏風5隻、「龍と仙人図」「黄安仙図」等の水墨画9点があるそうだ。


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 お寺の横から富田坂の始まりである。


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 こんな山道です。


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 すこしで馬谷城跡のそばを通ります。馬谷城は中世、日置川流域の領主だった安宅氏の山城だったそうな。


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 しばらく緩やかな道を行くが、急坂になる。七曲がりだそうだ。


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 大分登って峠の茶屋跡に着いた。


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 少し歩いて安居辻松峠に着いた。名前の由来となった松は1里塚の塚松でしたが、1943年の大山火事で消失したそうである。


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 すぐに林道に出てどんどん下る。水がなくなり、三ケ川の水を補給する。少しで梵字塔があった。
 四時を過ぎたので安居で泊まるか仏坂を越えてしまうか悩んでいたが、ビールの手にはいるところまで行けるだけ行こうと歩を進める。


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 三ケ川バス停から、安居の渡しには寄らずに迂回ルートに向かう。口ケ谷橋を渡って少し道を間違えるなどして、山道の入り口に着くと通行禁止となっている。どうしようかと悩んで、とりあえず行けるとこまで行ってみることとした。
 若干険しいところもあったが、なんなく渡し場の向かいに着いた。


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 急坂を登ってかつら松跡に着いた。かつら松と呼ばれた和歌山から25里の一里塚の松があったらしい。


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 少しで茶屋跡に着いた。昭和13年頃まで営業していたそうだ。


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 ここの尾根から左へ急坂を下り始める。ビールも近くなってきた。


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 だいぶ下って入谷不動尊があった。


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 少し薄暗くなりはじめ、やっと県道に降り着いた。ビールはもうすぐである。
 そばに地主神社があった。社殿がなく後ろの巨岩・森がご神体とのこと。


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 暗くなって周参見の町に入って、川沿いの右手に周参見王子神社があった。天文15年の創建、主神は天照大御神、当地の領主であった周参見氏が、那智神社から勧請してきそうだ。


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 小学校のそばに代官所の跡がありました。
 少しで目的の周参見駅に着き、海岸に出て店屋で発泡酒を仕入れて、砂浜でテントで野宿。


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