天竜寺・永平寺

奥の細道本文

丸岡天竜寺の長老古き因あれば尋ぬ。又金沢の北枝といふもの、かりそめに見送りて、此處までしたひ来る。所〃の風景過さず思ひつゞけて、折節あはれなる作意など聞ゆ。今既別に望みて、

 物書て扇引さく余波哉

五十丁山に入て永平寺を礼す。道元禅師の御寺也。邦機千里を避て、かゝる山陰に跡をのこし給ふも貴きゆへ有とかや。

奥の細道ルート案内

マーカーリスト

説明

9日(新暦22日) 松岡 天龍寺 。

10日(新暦23日) 同 同

11日(新暦24日) 福井 等哉

 永平寺を見て福井へ。芭蕉は天龍寺に1泊したのか2泊したかも定かではないし、天龍寺から永平寺を往復したのか、永平寺によって、そのまま福井に向かったのかも定かでないようです。
 福井県史によると、鳴鹿山鹿村から渡しで東古市村に渡ってから天龍寺に行き、永平寺によって、そのまま福井に向かったようになっていますが、私は、道筋がスムーズになるので、先に永平寺により、その帰りに天竜寺によって福井に向かうこととしました。私が歩いたルートとともに、東古市村から天龍寺までと、越坂峠を越えて真っすぐ福井に向かうルートを加えました。ルートは歴史の道調査報告書を参考にしていますが、迅速地図や江戸時代の絵図をみて、一部手直ししています。

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