2006年10月28-29日
金曜の夜に車で出発し、稲葉根王子の傍の駐車場で車中泊の予定であったが、駐車場にはチェーンが架けてあり、日中しか使用できないようになっていたので、近くの他の空き地に車を止めて宴会の後寝袋で睡眠。
朝5時前に起きて準備をし歩き始める。まだ暗い。
コンビニで食料を仕入れて、国道を少し歩くと市ノ瀬橋である。ここで対岸に渡る。
途中から田圃のあぜ道を歩いて、市ノ瀬王子に出た。
対岸に渡り、国道と離れて坂道をあがり、しばらくいって国道を合流した先に鮎川王子があった。
対岸に渡り、しばらくいくと細くなり、このような芝生の道になる。この先は山道になる。
川沿いの山道を大分歩いて、舗装路に出て、吊り橋を渡って少し行くと清姫の墓に着いた。
国道を合ったところで左にはいるが、少しで国道と合流し、しばらくで滝尻王子に着いた。
観光客の団体など、突然人が多くなった。歩く人もここを出発点とする人が多いようだ。これまで古道歩きの人と少ししか会わなかったのが嘘のようである。
急坂を登って、胎内くぐり、乳岩を過ぎ、ネズ王子に着いた。なかなか厳しい登りである。
まだ続く坂を登り、剣ノ山経塚跡に着いた。
石畳の道を下って、林道を越え、少し行くと針地蔵があった。
しばらくで高原熊野神社に着く。
すぐ先に茶店があり、ビールを購入して早いが昼飯となった。
元の旅籠並んだ坂道を上り、山道になってしばらくで大門王子に着いた。小さな社殿もある。
ここで、突然ぽつぽつと雨が落ちてきた。弱い雨であったが雨の中を歩くことになった。
少し行って開けたところに十丈王子があった。
こんな山道をどんどん行きます。
大分上り下りして歩いて大坂本王子に着いた。
少し行くと国道の側になり、道の駅があったが、寄らずに歩を進める。近露から道の駅まで歩く人か、観光客が増え、そのうちに牛馬童子の小さな石像があるところに出た。
見晴らしのよい坂を下って近露王子に着いた。バスの時間まで大分あったが、明日の歩き始めの都合で今日はここまでとした。
車を取ってきて、温泉に入った後、なかへち美術館そばの駐車場に車を止めて昨日同様車中泊。
昨日同様5時前に起き、準備をして暗い内に歩き始める。
楠山坂を上って、少し明るくなってきた。景色が墨絵のようである。
旧道と合流して少しで比曽原王子に着く。
旧道と別れて、少しで一方杉のある継桜王子についた。大きな杉の木が何本かある。
茶屋が並び、秀衡桜があった。
旧道と合流して中ノ河王子に出た。王子跡はここから少し上がったところである。
寄り道になるが、王子跡まで登った。
平坦な旧道を歩いて、登り出すと小広王子があった。
小広峠を過ぎ、旧道から分かれて山道にはいる。下って、川を渡って少し登ると熊瀬川王子があった。
ここから急坂の登りで、その後も急な登りがいくつかある。健脚向きの登山コースと思った方がよい。
急坂を登って、わらじ峠に出ると団体さんが休んでいたので、さっさと追い越し、下って、男坂の急坂を登りきると岩上王子があった。
下って林道に出るが、すぐ左の山道に入り、谷川沿いに下っていく。道の脇にたくさん沢ガニがいた。油をもっていれば採って唐揚げにしたいところである。
名前が解らないがこんな実をつけた面白い植物もあった。
こんな道を歩いています。
下りきったところの傍に蛇形地蔵尊があった。立派な社殿である。
緩やかな登りを少し行くと湯川王子に着いた。小さな社殿もある。
湯川王子から急坂になり、登り切ると三越し峠関所跡で、休憩所もあり、少し休んでいく。
坂を下って、川沿いの林道を歩き、林道と分かれてまた、林道が始まると赤木越えとの分岐にでる。そのすぐ先に船玉神社があった。
少し先で林道から分かれて下ったところに猪鼻王子跡があった。
ぐるっと回って林道に戻り、また林道と分かれ坂を上がって発心門王子に着いた。
ここで昼飯休憩することとし、お湯を沸かして250円もしたカップ麺を食べた。
少し行くと、トイレのあるきれいな休憩所があった。昼飯をするにはこちらの方がよかったが、後の祭りである。
しばらく行って、左に登るところに水呑王子があった。
気持ちのよい地道となり、また、舗装路になる。店屋がありビールがなんと200円で売っていたので思わず買ってしまった。店の人は愛嬌がある女の人で、ほかのものも安いようだし、お勧めの店である。
飲みながら歩いているとすぐ伏拝王子に着いた。
すぐ地道となり歩きやすい道を行く。道ばたに発心門王子の手前ではつぼみであったが、少し下ったせいか咲いている花があった。名前は解らないがきれいな花である。
大分下って舗装路となり、祓戸王子に着いた。
熊野本宮大社はほんのすぐ先であった。いろいろたくさんのことを拝んだ。
本殿から少し下ったところで右に入ったところに古道の続きがあった。
発泡酒を仕入れて大斎原に向かう。
人の多い本宮より大斎原のほうが気持ちがよい。
これで大阪より目的の本宮までY氏とともに歩き通したことになる。
めでたしめでたし。